沖縄でも本州の都市と同じように、さまざまなお祭りが一年を通して開催されています。沖縄本島の中部にあるうるま市でも、エイサー祭りというイベントが毎年開催されています。うるま市エイサー祭りは、沖縄の踊りとして有名なエイサーを、旧暦の7月15日に踊るこの地方の伝統行事です。
この日は旧盆の最終日にあたり、現世に戻ってきたご先祖様を送り出すための念仏踊りとして、エイサーを踊っています。ご先祖様のことを大事にしている沖縄の人達にとっては、非常に大切なお祭りです。このお祭りの中心となっているのは地元の青年会です。本番がおこなわれる日の数か月前から、夜遅くまで練習をして準備をしています。参加者の動きが合った踊りと、演奏される楽器のリズムが非常に魅力的なイベントです。踊りに使用されている太鼓の種類も多く、それぞれの太鼓は音や形に特徴があります。
エイサーの集団の先頭で演奏されているのは、大太鼓です。大太鼓を演奏している人は限られた数の人だけで、お祭りの中でも花形として人気があります。締め太鼓という種類の楽器もうるま市エイサー祭りでは使用されていて、このタイプの太鼓は踊りながら演奏をするのが特徴です。片手で太鼓をたたきながら、ダイナミックなダンスをするのが見どころになっています。パーランクーという打楽器もイベントでは使用されていて、これまで紹介してきた楽器の中では一番サイズが小さいものです。ですが、小型のこの太鼓がお祭りでは主役として使用されています。うるま市にはエイサー祭り以外にも多くの見どころがあり、お祭りを見学した後に訪れることもできます。海中道路もうるま市で観光客に人気のあるスポットです。これらの海中道路を使用すれば、沖縄本島から少し離れた場所にある市内の4つの島に、車に乗ったまま移動できます。
平安座島も海中道路で行くことができる島の一つで、古い時代にはマーラン船の中継地として賑わっていました。平安座島のすぐ近くにあるのが宮城島で、平安座島との間には細い水路が流れています。伊計島にも海中道路を使用すれば行くことができ、広大な太平洋に面している島です。浜比嘉島にも行くことができ、沖縄ならではの自然を見ることができます。浜比嘉島の南側には津堅島があり、島内の広い地域でニンジンが栽培されています。津堅島のニンジンは色がきれいで甘味があり、ミネラルやβカロチンなどの栄養素も多く含まれています。