うるま市の伝統文化には様々なものがありますが、その1つが獅子舞になります。これは、中国から伝わったものとされており、現在でもその獅子舞の姿を見かけることもできます。もともと獅子舞は、地域の発展のために利用されてきました。地域を発展させるためには穢れを取り払う必要があると昔の人は信じてきました。そこで、獅子舞を利用することで穢れを取り払い地域の発展を望んできたわけです。同時に、人々の無病息災になるとされており健康を祈るためにこのような伝統が続いていると言うわけです。特に、昔から小さな子供は5歳位までに病気で亡くなってしまうことが多かったため、主に子供の病気を避けることが目的といえます。日本の本州でも同じように獅子舞がありますが、うるま市の場合には少し見た目が異なります。本州との違いは、全身ライオンの毛で覆われていることです。唐草模様は一切使われておらず、全体的に黄土色をしているのが特徴になります。
伝統文化の2つ目は、ワイトゥイと呼ばれる場所になります。この場所は断崖絶壁となっており、高さ20メートルの岩場が続いているのが特徴です。1930年より前の時代にはワイトゥイをよじ登らなければ田畑に行くことができなかったため、この岩場を農民が数百年にわたりよじ登った伝統があります。そのため、現在でも岩場に足をかける凹み等がいくつも漬けられているのが特徴です。この場所は、1930年からすぐそばで道路工事が始まり、完成した後はその道路を利用する人がほとんどだったため、岩場を通って農地まで行く人がいなくなりました。
3つ目は、闘牛があります。闘牛と言えば、外国ではスペインが有名ですが日本の闘牛は牛が人間に対して走ってくるタイプではなく、牛同士を戦わせることを意味しています。この歴史が始まったのは明確ではありませんが、すでに100年以上の歴史があるのです。
闘牛を始めた目的は、娯楽目的とされています。子供が捕まえたカブトムシ同士を戦わせるようなもので、あくまでどちらの牛が強いかを競わせ、次第にお客さんが集まるようになりました。現在では、伝統文化として定期的に闘牛が行われており、観光客も見物ができるように会場も整備されています。 それ以外で知られているのは、三味線の文化になります。三味線を弾くことも古くからの文化でもありますが、三味線自体もうるま市で作っており、上手な職人が作った三味線は、ほとんど音に狂いがなくきれいな音を奏でてくれます。